いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち
DJAIKO62です。
先日京都で担当しているラジオ番組でもご紹介した映画について…。
イタリアのコメディーってどんな感じだろう?とワクワクしながら向かった試写会、確か3月のはじめ。これはもう言語的テンポ感なんでしょうが、まぁ喋る喋る!隙間なくびーっしり(笑)ちょっと関西のまくしたてる漫才のノリにも似ているような、出てくるみんながみんな早口。頭の回転もよさそうに見えるね…と思ったら、10人の主人公的登場人物みんなインテリ設定でした。
予告編でそのノリをちょっとチェック!
これ実は3部作の第2章。つまり、前作があります。知らんかった…(笑)。「いつだってやめられる 7人の危アブない教授たち」がそうなんですが、 これ、見ておきたかったなー(^^;)というのが本音。というのも、神経生物学者であり、危ない教授たちを束ねるリーダーでもあるピエトロがどうして合法ドラッグ製造に手を染めることになるのか、インテリたちを集めて犯罪集団として生活することになるのかってとこが描かれいる(みたい)だから。eiga.comのあらすじは以下からどうぞ。これ読んだだけでも面白そう。
待望の2作目!
一作目はイタリアでもめっちゃヒットしたらしく、「次は撮るの?」と聞かれまくったんだそう。でも、2作目を適当に作ってしまうと「やっぱり1作目は超えられないな。」となってしまうからと、脚本には1年半もの時間を費やしたとシドニー・シビリア監督は振り返ります。自身もインディー・ジョーンズシリーズ、バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズなどの大ファンだといい、古典的なイタリア式のコメディを継承しつつ、新しいイタリアンコメディとはこうだ!というのを見せつけたかったという意欲作です。
キャラの濃ゆい教授たちの中でもひと際存在感を放っていたのが計算科学者のアルベルト(ステファノ・フレージ)。新しい脱法ドラッグを見つけると、それをアルベルトが成分分析をして化学式に起こし、それを違法認定して取り締まる…という流れ。30の取り締まりに貢献したら、それぞれ何らかの犯罪に手を染めてしまっているインテリたちは無罪放免釈放される!という交換条件をのみ、チームワークでどんどん取り締まりに貢献していくことになるんです。
公式サイトはこちらから。
いい作品と出会えた!
このドタバタがしばらく楽しめると思うと嬉しくなります。手を叩いてげらげら大笑い連発って感じではないものの、秀才&天才だけどちょっと落ちこぼれてしまったくせ者の中年おっちゃんたちが、やいのやいの言いながら大きな事件を調査解決していく様子は、まるで日本の2時間ドラマのノリのようで面白く、満足度も高かったです。
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ゲティ家の身代金 All the money in the world
ラジオDJ、ナレーター、ライターのDJAIKO62です。実話ベースの話という事で楽しみにしていた映画です。試写会で見てきました。若干ネタバレありなので、嫌な人は以下予告編&あらすじだけご覧ください。
まずは予告編をどうぞ。
あらすじ
原題でもある”All the money in the world”とは、「世界中の全ての金を手にしている」というような意味。そんな風に言われる石油王ジャン・ポール・ゲティは誰もが認める世界一の大富豪。1973年のある日、ジャン・ポール・ゲティの孫ジョン・ポール・ゲティ3世が誘拐され、1700万ドル(約50億円)という身代金を要求されます。当時資産50億ドル(約1.4兆円)を有していたゲティにしてみたら孫の命と引き換えに払えない額ではないはずだが、支払いを断固拒否、世界中で大きく報道されました。
誘拐された青年の母は既に離婚してゲティ一族を離れていましたが、何とか息子を生きて取り戻すために奔走、再びゲティ家と関わっていくことになります。
元ネタとなったのは1973年にローマで発生した世界一有名な誘拐事件、原作はジョン・ピアースンが手掛けています。近日公開作品だと「ウィンド・リバー」の原作もそう、87歳の小説家です。有名なところではJames Bondの原作者Ian Flemingの伝記、こちらはベストセラーになりました。
ジャン・ポール・ゲティ役だったケヴィン・スペイシーの降板
もうひとつ、この映画が注目されたのは全米公開まで1か月というタイミングにゲティ役のケヴィン・スペイシーが降板せざるを得なくなったこと。セクハラ疑惑が報じられていました。巨匠リドリー・スコット監督は即座に再撮影を決め、9日間という短期間で再撮影、なんと3週間後には完成、無事に公開にこぎつけました。代役として起用されたのはクリストファー・プラマー、役作りも名優にかかると、そもそもこの人のための役だったんじゃないかと思わせるほどの存在感がありました。
↓そんな裏話も動画にまとめられたいましたのでどうぞ。
↓ここから少し結末やその後、財産の行方について書いていますので、映画をご覧になった後にでもまたご覧ください。
結末
事件を知っている人ならどんな結末を迎えたかはご存知かと思いますが、ジャン・ポール・ゲティ自身としては非常にさみしい最期を迎えているな、と思いました。たくさんあった方が良いだろうなぁと誰もが思うお金、でも持ちすぎるとこんなにも人を信用できなくなるのかと。孫の身代金をかたくなに払わないと言う中で、びっくりするほど高価な美術品をポンポンと購入する様子は理解に苦しむと思います。
命は助かった孫ですが、
↑こちらを読むと、自身もアルコールや薬物依存があったよう。
彼の息子はハリウッド俳優なんですね。
莫大な資産はどうなったかというと、1953年に設立した財団が相続し、ゲティが生前に集めたという世界各国の美術品を展示するJ・ポール・ゲティ美術館を運営しているそう。これはちょっと見に行ってみたいなと思いましたね。
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ゲティ家の身代金は2018年5月25日に全国ロードショーです。
◆お知らせ
☆ミラクル エッシャー展、応援メッセージを書かせてもらいました。
☆Hanako.tokyoでアートコラムを書くことになりました!5/25に第2回がアップになりました。是非見て訪れてほしいです。
☆TVCMの声を担当しました。記事から動画も見られます。
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