DJAIKO62の映画レビュー

ラジオDJ、ナレーターのDJAIKO62です。試写会で見てきた映画の感想を基本ポジティブに書いています。

運び屋 THE MULE

映画DJのDJAIKO62です。

 

クリント・イーストウッド作品では個人的には「人生の特等席」が一番好きです。1㎜も意味のない場面が無いというか、本当にいい作品だったと思います。そこからちょっと伝えたいもの、手法が変化を見せているなと感じたのが最新作「運び屋」です。

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実話に基づいた話で、90歳になって麻薬の運び屋になるという、真実は小説より奇なりとはこういうこと!って唸るほどの作品でしたね。

 

まずは予告編をどうぞ!

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ストーリー

クリント・イーストウッド演じるアール・ストーンはデイリリーの生産者として何度も受賞するほどの園芸家。ただ、仕事に熱中するあまり家庭はないがしろに。娘の結婚式も出席せず、何かと悲しませてばかりだった。

 

時代も変わりインターネットが台頭してくると、アールの事業も斜陽になり、農園も自宅も差し押さえられてしまいます。90歳になって、家族からは「いまさら何よ!」と突き放されてお金もない、孤独な日々にふと運び屋の仕事に誘われるんです。

 

アールに「いい仕事があるぜ」と誘った若者の嗅覚がすごいなと思いますが、「車の運転をするだけでお金が手に入るよ。」と持ち掛けられ、軽い気持ちで仕事をこなします。その多額の報酬に戸惑いつつも喜ぶアール、メキシコの麻薬組織によるドラッグの運び屋とわかってからも運び屋として回数をこなしていきます。

 

麻薬カルテルのボスにも気に入られ、安全運転&きままな寄り道は、運び屋のそれらしくなく、DEA(麻薬取締局)すらも翻弄します。

ちなみに取り締まるほうにブラッドリー・クーパーローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペニャが活躍します。「運び屋」の見どころはこのDEAを翻弄するところもそうですが、オラオラしている麻薬カルテルの若者たちを軽くいなしたり、ボスの懐に入ったり、なんだかんだ周りの人をひきつけるのがうまいところ。

DEAの捜査が自分の近くに来ているのに会話を楽しんでいるところなんか、なかなか挑発的だなと思ったりしましたね。

 

モデルとなったレオ・シャープについての報道と肉声。

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↑このニュースによると認知症もあったと弁護士は話しています。年齢のこともありますが、60か月の求刑に対して36か月の実刑判決が下されたそう。しかしその後深刻な体調の悪化を理由に、刑期満了前に出所を許されているそうです。

 

ja.wikipedia.org

2016年12月に92歳でこの世を去っています。

 

「悪いことをする奴とはこうだ!」というステレオタイプを巧妙についた麻薬カルテルってやっぱり悪いなーと(^^;)何よりもアールを運び屋としてスカウトした青年の嗅覚に驚きました。今その人はどうしているんでしょうね。まぁ、そこらへんはフィクションもあるのかもしれませんが。 

 

公式サイトはこちらから!

wwws.warnerbros.co.jp

 

 

3月8日(金)、全国ロードショー
©2018 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
配給: ワーナー・ブラザース映画 

 

原題:THE MULE
監督/出演: クリント・イーストウッド
          『許されざる者』(92) アカデミー賞®作品賞、監督賞
『ミリオンダラーベイビー』(04)アカデミー賞®監督、作品賞受賞
脚本:ニック・シェンク(『グラン・トリノ』)
出演:ブラッドリー・クーパー(『アメリカン・スナイパーアカデミー賞® 主演男優賞ノミネート)
ローレス・フィッシュバーン(『TINA/ティナ』アカデミー賞® 主演男優賞ノミネート)
アンディ・ガルシア(『ゴッドファーザーPARTⅢ』アカデミー賞® 主演男優賞ノミネート)
マイケル・ペーニャ(『オデッセイ』)
ダイアン・ウィ―スト(『ハンナとその姉妹』『ブロードウェイ』)

 

DJAIKO62

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クリント・イーストウッド監督主演作品「運び屋」を見るならDJAIKO62絶賛の過去作もチェック!「人生の特等席」

映画DJのDJAIKO62です。

 

クリント・イーストウッド作品では個人的には「人生の特等席」が一番好きです。1㎜も意味のない場面が無いというか、本当にいい作品だったと思います。2019年日本公開の映画「運び屋」公開のタイミングなので、以前公開していたブログから再度こちらにアップします。「運び屋」と合わせてぜひチェックしてみてください。

 

movie-djaiko62.hatenablog.com

 

 

さて、「人生の特等席 Trouble with the curve」について。

何度も見たくなる、本当にただ一言「素晴らしい!」作品でした。

 

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最高の映画!

Trouble with the curveというのが原題なのですが、これは、「カーブが打てない」ということ。キーにもなってくるポイントなので詳細は避けますが、邦題の「人生の特等席」も本当にセンスがあると思いました。

ジャスティン演じる役がとってもチャーミングで、クリントイーストウッドの娘役のエイミーアダムスとそれはまぁお似合いな感じです。


あらすじ

クリントイーストウッド演じる主人公ガスは数々のスター選手を見出してきた天才スカウトマン。 

しかし、時代も変わりました。

コンピューターが選手を分析し、将来性まで数値化。ドラフト指名もデータが命。若い野心家の経営陣やスカウトマンもパソコン片手にギラギラ。ガスの事も老いぼれ扱いなのです。
 
「若いもんやコンピューターに何がわかる!」とはいえ、実際には肉体的な老いを実感し戸惑います。あらわれたのは視野の違和感。最初は取り繕っていましたが隠しきれません。親友が異変に気づき「これはスカウトマンにとって一大事だ」と都会で弁護士としてバリバリと頑張る一人娘ミッキーに連絡を取るのです。
 
それほど疎遠・・・というほどでもなかった父と子、でも、心の距離はうんと遠ざかっていたんですね。
 
父と娘をつなぐ細い糸口はやはり野球。スカウトマンとしての人生をかけたスカウト、
その目利きのセンスは知らずと受け継がれていてやっぱり父を助けてあげられるのは自分しかいないんだと弁護士としてのキャリアすら投げ打とうとする大きな決断は親子の絆ゆえだなぁと涙しちゃうんです。
 
 
DJAIKO62、こう思う。
捨てる勇気、そぎおとす決断、さらに「これでよかったんだよ」とスカッとするシナリオ、後味もすさまじくいい作品でした。
クリントイーストウッドさんが選ぶ作品ってのはやっぱりものすごーくいい。
110分があっという間。 まどろっこしい時間も、どうしてこのシーンがあるの?という寄り道描写も一切なし。心を重ね合わせ、寄り添って、物語を心地よく一緒に歩んでいるような感覚。こういう作品に出会えると嬉しくなりますね。
 
 
 

 

DJAIKO62

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