女神の見えざる手　Miss Sloane - DJAIKO62の映画レビュー

DJAIKO62です。（主にラジオDJやナレーション、最近はライターとしても活動をしています。）

以前Amebloでアップしていた映画レビューですが、2018年公開作品と合わせておすすめしたいものに関してのみ、こちらでも編集をし直してアップすることにしました。

今回は5月11日に日本公開となる、現時点では2018年ぶっちぎりナンバー1の映画「モリーズゲーム」のご紹介に合わせて、2017年に日本公開になった同じくジェシカ・チャステイン主演作を再アップ。こちらも昨年度オンエアでもプライベートでもすすめまくった映画です。Amazon PrimeでのレンタルやDVD販売も始まっていますね。ぜひぜひ！

女神の見えざる手（字幕版）

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まずは予告編をどうぞ。

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◆ジェシカ・チャステイン

「クリムゾンピーク」でトム・ヒドルストン演じる主人公の姉役以来注目をしている役者さんです。どこか人を見下したような目線、神経質そうな雰囲気、「ザ・できる女」的ファッション・そしてピンヒールはもはや装備です。この作品では無敵のロビイストをはまり役もはまり役で好演しています。

そもそもロビイスト…になじみがないですよね。弁護士ともフィクサーとも違うんですが、政治家や大企業といったクライアントの無茶な要望を資金と人脈と策でかなえ、世論や法律、政治をも動かすような存在です。webでちょっと調べてから見るといいかも。

◆公式のこちらの動画「2分でわかるロビイスト」もおすすめ↓（私が見た時には無かったー！）

youtu.be

◆ストーリー

使える手段や人は全部使う、勝負に勝つためだったらそうすべき！という主人公エリザベス・スローン（ジェシカ・チャステイン）は花形ロビイスト。ファッションからも相当稼いでいるのがうかがえます。時には仲間をも欺き、違法すれすれなスパイだって使います。頭も誰よりも切れるし、冒頭でも言いますが、先の手を常に読む。寝る間も惜しみ（というか不眠症）、常にフル回転するべく強力な薬も常用、さらに高級エスコートまで雇っちゃうんだから、プライベートは彼女自身も死に急いでいるような自覚があるんじゃないかと思う。

後半からの展開はさらに加速します。何度もハラハラしながら、だんだんと「この人に勝ってほしい」と思わせるのは物語の力でもあるかと。なんと脚本のジョナサン・ベレラはこの作品が初めて執筆した脚本らしく、それにもびっくり。もともとイギリスの弁護士で、人の脚本を読むことで勉強をしたそう。で、書きあがった脚本をフィルムネイションに送り、そこから1年ほどで映画が完成。ハリウッドでも前代未聞だそうで今後も楽しみです。

それにしても今回はマーク・ストロング（↑写真左）が普通に見えるほど、ジェシカ・チャステインにも顔力がありますよー。もちろんそれだけじゃないです(笑)。脚本のペレラが読んだ文献はひとつ残らず全部読み、ワシントンに通い実際にロビイストとして活動している女性11人に実際に会い、交流を持ったんだそう。すべては役作りのため。