天才作家の妻-40年目の真実-THE WIFE
映画DJのDJAIKO62です。2019年は年始から週に2~3本のペースで1月を終えようとしています。映画は見られるタイミングで見ておこう!というのがモットー。どんなに素晴らしい作品でもあっという間に劇場公開が終わることもざらですからねー。
ゴールデン・グローブ賞主演女優賞獲得!グレン・クローズがすごい。
普通の主婦のようでいて並々ならぬ自信・自負があり、目で、眉間で、横顔で、醸し出す雰囲気で高貴さを出せる人はこの人かジュディ・デンチか!ってくらいでしょう。美しい、というのももちろんあるんですが。
ゴールデン・グローブ賞と言えば、オスカーの前哨戦とも言われていますよね。試写会最終回に滑り込むことができたのですが、ちょうどGGの主演女優賞を獲得した後のタイミングだったので、たくさんの人が見に来られていました。
さらに!アカデミー賞の主演女優賞にもノミネートされましたね!やっぱり!という感じ。(1/24時点の情報です。)
ストーリー・あらすじ
現代文学の巨匠として知られるジョセフ(ジョナサン・プライス)とその妻ジョーン(グレン・クローズ)、二人は落ち着きなく「ある知らせ」を待っていました。電話が鳴り、吉報が届けられます。飛んではしゃいで喜ぶ二人、作家志望の息子を伴い授賞式が行われるストックホルムへ。
行きの飛行機でジャーナリストのナサニエルにアプローチされる夫妻、現地についてからもタイミングを見計らっては取材を許してもらえないか近づいてきます。
実はジョセフの伝記を書くことになったというナサニエル、かなり確信をもって「重大な秘密」を暴こうとしていてのでした。
予告編を見ると「ひょっとして!」ってのが推理できちゃうかも。
まぁそこを暴いていく映画というよりは、「え!そうなるん!?」とか、The WIFEの原題がすごく強調されるようなというか、「なるほどー、そういう風に決めたのか。」というようなエンディングで、面白いなと思いましたよ。
※画像は正式な申請をしてお借りしています。
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☆予告編をどうぞ。
☆公式サイトはこちら。
ここからネタバレちょっと書きますので、嫌な人はここまでにしてください。
20行ほど空白を入れます。
感想(ネタバレ・ほんのり結末込みです。ご注意ください。)
うーん、惚れた弱みというのか、おじいちゃんおばあちゃんという歳になっても二人の主従関係は変わらずなんですよね。かつて教師と生徒という関係だったジョセフとジョーンは略奪婚という形で夫婦となり、ここからはあくまでも想像ですが、奪ったものはそのうち奪われる…浮気癖のひどいジョセフに長年悩まされてきたジョーンは、その才能で繋ぎとめるしかなかったのかもしれません。でも、ジョーンが作家として人生をスタートさせていたとして、ジョセフのようにノーベル文学賞を受賞するまでの大先生になっていたかと言われるとけしてそうではないだろうな、とも思いました。
不安定な関係性、嫉妬、怒り、いろんなものに突き動かされてインスパイアされた結晶でもあるんでしょう。エンディングに関してはそうなん?!それでいいの?とは思いましたが、今やノーベル文学賞受賞者の妻ですからね。いろいろ考えたらやはり相当ジョーンはかしこく独立した女性なんだなと。
記者ナサニエル役のクリスチャン・スレーターもよかったなー。
◆ 原作はフィンランドのあまり有名ではない賞を受賞するという設定だそう。脚本家のジェーン・アンダーソンは夫婦の間に心に傷を負った息子など作品がよりドラマティックになるように考えたという。「あなたに降る夢」の脚本書いた方ですね!
女性初のノーベル賞受賞者は?
↓こちらの作品で、スウェーデン人初&女性初のノーベル文学賞受賞者に。
2019年1月26日(土)より、新宿ピカデリーほか全国公開
コピーライト:©META FILM LONDON LIMITED 2017
監督:ビョルン・ルンゲ
出演:グレン・クローズ、ジョナサン・プライス、クリスチャン・スレーター、マックス・アイアンズ
2017年/スウェーデン、アメリカ、イギリス合作/英語/101分/シネスコ/カラー
後援:スウェーデン大使館
配給:松竹
HP:http://ten-tsuma.jp
#モデル #上映会 #上映館 #試写会
☆Hanako.tokyoにて美術展コラムもアップになりました。見てね!2/1
DJAIKO62
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