天国でまた会おう See you up there Au Revoir Là-Haut
映画DJのDJAIKO62です。最近はインスタで感想をあげることが多いのですが、こちらの更新もちょいちょいやっていきたいなぁと。年始からまたちょっとずつですが試写会通いも復活させましたよ。
2019年3月1日に日本公開となるフランス映画「天国でまた会おう」を見てきました。
ノスタルジックな雰囲気のチラシに魅かれたのがきっかけです。
フランス映画と言えば「置いてけぼりになるエンディング」もあるあるですが、この映画に関しては「ほどよくゆだねられた感」において心地よさのほうが勝っていました。
2018年のセザール賞を席捲した話題作。
脚色賞、監督賞、撮影賞、衣装デザイン賞、そして美術賞を受賞した本作のもとになったのはピエール・ルメートルの原作「天国でまた会おう」。監督・主演のアルベール・デュポンテルと共同で脚本も担当しています。
ストーリー
第一次世界大戦終結のころ。主人公でもある中年兵アルベールは、上官のプラデル中尉が戦争を続けたいがために働いた悪事に気づいたことから、口封じのために生き埋めにされてしまいます。ギリギリのところで若き兵士エドゥアールに救い出されるのですが、その瞬間爆撃に吹き飛ばされエドゥアールは顔の半分を失う重傷をおってしまいます。
「都会の病院に移れば手立てはあるはず」とパリの病院へ移送される際に、エドゥアールから「家族には会いたくない、帰りたくない」と訴えられたアルベールはエドゥアールの戦死を偽装、家族にも友人として死を伝えます。
かつてエドゥアールはアーティストを目指していたのですが、大企業を束ねる父は認めず、優しかった母も幼いころに亡くなり、唯一の味方でもあった姉のマドレーヌにすら会う気力を失ってのことでした。
戦後、帰還兵には冷たい世の中、エドゥアールをかくまうアルベールの生活はギリギリです。そんな中、2人の前に少女が現れ、エドゥアールの傷ついた心は少しずつ回復、芸術的なマスクを作るまでになります。
そのうち「こんな生活はこりごりだ」と戦没者の記念碑詐欺を思いつき、アルベールに協力を申し出ます。国を相手にひと儲け、というわけです。
はたしてこの壮大な計画は2人と少女の思い描く通りに進むのか?見届けることとなります。
感想
壮大なようでいて、バレバレじゃん?って感じもありながら、それでも「大いに騙されてしまう」人の気持ちも少しわかるようで、切なさもありました。「天国でまた会おう」は誰から誰へのメッセージなのか、いろんな解釈ができるな、よくできているなと感心もしました。
やはり画面がきれいだな、というのも印象的で。マスクとか室内のインテリア、ドレスもそう。細部にまでこだわりが感じられた作品でした。アート感度の高さを自負する方にもおすすめの作品です。
予告編はこちら!
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2019年3月1日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
コピーライト:© 2017 STADENN PROD. – MANCHESTER FILMS – GAUMONT – France 2 CINEMA ©Jérôme Prébois / ADCB Films
© 2017 STADENN PROD. – MANCHESTER FILMS – GAUMONT – France 2 CINEMA
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【監督】アルベール・デュポンテル
【脚本】アルベール・デュポンテル、ピエール・ルメートル
【出演】ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート『BPM ビート・パー・ミニット』、アルベール・デュポンテル『ロング・エンゲージメント』、ロラン・ラフィット『エル ELLE』、ニエル・アレストリュプ『真夜中のピアニスト』、エミリー・ドゥケンヌ『ロゼッタ』、メラニー・ティエリー『ザ・ダンサー』
DJAIKO62
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