DJAIKO62の映画レビュー

ラジオDJ、ナレーターのDJAIKO62です。試写会で見てきた映画の感想を基本ポジティブに書いています。

コリーニ事件 THE COLLINI CASE

DJAIKO62です。

 

 

そろそろ世の中もあれこれと解禁。思うところはいろいろとありますが、どういう流れになっても「そんなものだ」と受け入れて、自己防衛のできる限りをやってみるしかないんだなと思います。映画館は地域や系列によっても違うようですが、1席ずつあけるとか、席を消毒してくれるとか、換気とか、大変です。もちろん人気作は座席がすぐ売り切れたり、定員に対して人数を絞るということであれば値上げなんかもひょっとしたらあるかも?どうなんでしょう。今よりも高くなるのはちょっとね。

 

さて、今日はじっくり何の邪魔もされずに没頭したい新作映画。

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© 2019 Constantin Film Produktion GmbH

2020年6月12日に公開となるドイツの作品「コリーニ事件」、まずは予告編からどうぞ。


『コリーニ事件』本予告 6/12(金)公開

 

リーガル・サスペンスと聞いて「面白そう!」と。また2011年9月に出版された原作は現地ドイツで50万部という大ベストセラーにというのも見る後押しをくれました。手がけたのは刑事事件の弁護士で、発表する小説が世界中で大人気の作家フェルディナント・フォン・シーラッハ。日本でも「このミステリーがすごい!」などミステリーのランキングにはたびたび登場。「コリーニ事件」は2013年4月に日本では刊行されました。人々の記憶から忘れ去られたはずだった司法スキャンダルをベースに、感情を揺さぶられる物語とスキャンダラスな歴史を絶妙に織り交ぜ、正義とは何かと問いかけます。

 

ストーリー

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© 2019 Constantin Film Produktion GmbH

弁護士になってまだ3か月のカスパー・ライネン(エリアス・ムバレク)は、ファブリツィオ・コリーニという男の国選弁護人となります。コリーニにかけられた容疑は、大物実業家をホテルのスイートで銃殺したというもの。後にその被害者がライネンの恩人ハンス・マイヤーであることを知りひどく心は揺れます。

 

(ここからは過去をとても上手に回想シーンとして見せながら進んでいきます。)

 

 

カスパーが弁護士になる教育を与えてくれたのは実は殺されたハンス。孫のフィリップやその姉ヨハナとは兄弟のように過ごしました。幼少のころに自分を捨てた実父とは違い、カスパーにとっては父以上の存在。そんな優しいハンスがどうして殺されなくてはならなかったのか。その真意を聞き出そうとするもコリーニは話してくれません。

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© 2019 Constantin Film Produktion GmbH

「君に迷惑をかけたくないんだ。」と頑なに。

 

一方マイヤー家の公訴参加代理人はカスパーも授業を受けたことのあるマッティンガー(ハイナー・ラウターバッハ)。生徒に語り継がれるほどの名弁護士だ。一度はコリーニの弁護を降りるつもりだと告げるも、その決断を覆したのは他でもないマッティンガーだったんです。

 

自分の仕事を全うする、そう決めたカスパーはかつて自分が多くの時間を過ごしたマイヤー家へ。葬儀には自分を捨てた父も顔を出します。(後で要になってくる人物のさりげない登場がうまい。ピザ屋の姉ちゃんもしかり。)

 

黙秘を続けるコリーニの弁護人としてはまたとない条件の取引が持ち掛けられる中、カスパーが「!」と解決の糸口を見出すきっかけとなるのが事件に使われた銃。殺人の動機を探るためにさらなる調査を開始、(父とピザ屋の姉ちゃんがいい活躍をします。)そしてコリーニの故郷モンテカティーニへ。1944年6月に何が起こったか、それが事件の動機だと知ることになるんです。

 

まぁここからは映画で見てもらいましょう。

 

映像も美しく、感情に訴えてくるものもあり、最後の最後まで余韻を残す、ちょっとファンタジックな終わり方にもセンスの良さを感じました。

確かにずっしりと重い、でも、悩み奮闘しながら困難に立ち向かい、正義とはなにか?と世論まで突き動かす物語は見る者の集中力を切らすことは無いでしょう。

 

なかなかまだ言いづらいのですが、コロナ前なら間違いなく「ぜひ劇場で」という作品でした。

 

作品名:コリーニ事件
公開表記:6月12日(金)、新宿武蔵野館、 YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国公開
コピーライト:© 2019 Constantin Film Produktion GmbH
配給:クロックワークス

 

原作:『コリーニ事件』フェルディナント・フォン・シーラッハ(創元推理文庫刊)
監督:マルコ・クロイツパイントナー(「クラバート 闇の魔法学校」)
出演:エリアス・ムバレク、アレクサンドラ・マリア・ララ、ハイナー・ラウターバッハ、フランコ・ネロ
配給:クロックワークス
2019/ドイツ /スコープサイズ /DCP5.1ch/123分 /英題: THE COLLINI CASE/字幕:吉川美奈子 /映倫
分: G
collini-movie.com

 

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DJAIKO62

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