風をつかまえた少年 The boy who harnessed the wind
ラジオDJ、ナレーター、ライターのDJAIKO62です。
試写会で「風をつかまえた少年」を見てきました。
日本では8月2日に公開となる映画です。アカデミー賞作品賞受賞「それでも夜は明ける」主演、キウェテル・イジョフォーの初監督作品としても話題です。
まずは予告編をどうぞ。
学校へ行けるのが当たり前だと思うな!
実話がもとになった今作品。舞台は2001年のアフリカ・マラウィ。
ウィリアム少年は父・トライウェル(キウェテル・イジョフォー)が買ってくれた制服を着て、中学へ進学します。ところが、担任の先生から「学費をきちんと払わないと退学になるぞ。」と釘を刺されてしまいます。
日本マラウィ協会理事、草刈康子さんのコラムによると、マラウィでは人口の約85%が農業に従事、雨水に頼った農業で、耕地の約7~8割はトウモロコシの一種メイズで占められるそう。降雨量に大きく左右されるため、その収入も不安定。食事の回数を減らしたり、普段食べない植物を食べるため、健康状態にも影響を与えるそう。ウィリアムだけでなく同級生は少しずつ減り、学校の経営すら苦しくなっていきます。
理科が得意なウィリアムは廃品から材料を集め、自分でバッテリーを作りポンプを動かし、畑に水を引くことを思いつきます。学費は滞り退学は決定的だが、理科の授業だけは忍び込み、その先生が自分の姉と内緒で付き合っていることを秘密にするから!と、図書館で勉強を続けることを許してもらいます。
そこにはNPOから寄贈された本の中から物理や化学を独学で学び、ついに風力発電のできる風車を自宅の裏庭に完成させるんです。
ウィリアム・カムクワンバ
実話ベースの小説「風をつかまえた少年」は絵本にもなりました。TEDグローバルへも招待され、2013年のタイム誌”世界を変える30人”に選出、アメリカの大学を卒業後はアメリカに在住しながらマラウィを行き来、農業・水アクセス・教育などのプロジェクトに関わっています。
そんなウィリアムが世界で一番影響を受けたのは「祖母」。男性の仕事とされていた「レンガ作り」をし、周りにあれこれ言われながらも家まで完成させます。男の仕事、女の仕事という考え方にとらわれることなく自分で達成をしたその行動力にインスパイアを一番受けたのだそう。まっすぐ!その気持ちも受け継がれています。
インスタでもアップしていました!
チャリティーも。
有料入場者1名につき50円が一般財団法人あしなが育英会に寄付されるそうですよ。
公式サイトはこちらから。
原作:「風をつかまえた少年」ウィリアム・カムクワンバ、ブライアン・ミーラー著(文藝春秋刊)
提供:アスミック・エース、ロングライド 配給:ロングライド
2018年/イギリス・マラウイ/英語・チェワ語/113分/シネマスコープ/カラー/5.1ch/原題:The Boy Who Harnessed the Wind/日本語字幕:松崎広幸
© 2018 BOY WHO LTD / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE / PARTICIPANT MEDIA, LLC
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