グリーンブック GREEN BOOK
映画DJのDJAIKO62です。
いい映画に出会えたな、また公開されたら改めてこの映画について話せる人とお茶しながら語ったりしたいなと思える作品です、今日は「グリーンブック」をご紹介します。第91回アカデミー賞では作品賞、脚本賞、助演男優賞を受賞しました。
インスタでもアップしました!
まずは予告編をどうぞ!
アカデミー賞の前哨戦としても注目されているゴールデングローブ賞で最多3部門を受賞したのもあり、この春一番の作品と言っても過言ではないでしょう。
ストーリー
1962年のニューヨークから話はスタートします。一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒として働くトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)はガサツで無学だが、強くて処世術にもたけていてここ一番で頼りにされる存在。
© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
イタリア系移民のトニーは家族や地域でも愛されているが、コパカバーナの改装に伴う閉店により2か月間暇になってしまいます。「飲んだくれるよ」「親戚の店で働いて繋ごうかな」なんて話す同僚を尻目に、トニーは家族のためにとある黒人ピアニストのツアードライバーとして雇われることになります。
ピアニストの名はドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)。
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大統領のためにホワイトハウスでも演奏するほどの腕を持つ彼が、3倍は稼げるというツアーを選ばず、あえて黒人差別が色濃い南部のツアーに出かけるという。
ツアー先では歓迎されても形式上のものも多く、トニーも黙っていられないようなことも多々。最初こそ様子を見ていたもののツアードライバーという立場を超えて、相棒のような関係性になっていきます。
お互いにアメリカではマイノリティ。
今では考えられない差別がまかり通っていた時代、天才ピアニストとしてステージの上に立ち、誰もが感動する演奏をし、拍手喝さいを浴びている人が、黒人というだけでひどい差別や仕打ちを受ける…その様子をドライバーとして近くで見ているうちに「俺流」を貫いてオラついていたトニーも少しずつ変わっていくんです。口うるさくマナーや態度について言われても「お金のため」「雇い主には逆らえない」というベースはちゃんとした人でチャーミングなんですよ。そしてドクター・シャーリーからしたら常識外れのことも、問題を解決する強引さも、それは時に頼もしく、徐々に信頼を寄せるようになります。
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いい大人・中年のおっちゃん同士ってそこそこ頑固でどうしようもない、しょーもない意地もあったりしてね。でも、普段なら出会わないような2人が絆を深めていく様子は見ていて本当に素敵だなと思えました。
お気に入り、ラブレターのアドバイス。
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私が一番笑顔になったのはトニー・リップが奥さんとの約束としてツアー先各地でつづるラブレター。センスのない日記のような内容に、ドクター・シャーリーは「こう書くんだ」とアドバイスをちょいちょいするんです。おかげで文章のセンスもついたりしてね。
何度も見たくなるいい話。
大勢を束ねる長としてのトニーと、孤高の天才としてのドクター・シャーリー。時代を超えて現代にも通ずるものってあると思うんです。天才じゃなくても孤独だったり、頼りにされるがゆえに自分のことがついつい後回しになったりね。旅にはドラマがつきもの、その中でたった一回仕事で一緒に過ごした人と生涯友情をはぐくむことなんて想像できるでしょうか。男女の出会いも奇跡ですが、いろんなものを乗り越えてそれでも結ばれる絆って素晴らしいなと思いました。
余韻すら心地よい、映画館での素敵な時間をお約束できるような作品じゃないかなと思います。おすすめ!ですよ。
グリーンブックを見る前にマメ知識!
そもそも「グリーンブック」って?
1936年から1966年までヴィクター・H・グリーンにより毎年出版されたガイドブック。黒人が利用できる施設が掲載されていた。ジム・クロウ法の適用が地域によって異なるため重宝されたそう。
公式サイトはこちらから!
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■2019年3月1日(金)TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー
■© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
■配給:ギャガ 提供:ギャガ、カルチュア・パブリッシャーズ
■スタッフ・キャスト
監督:ピーター・ファレリー『愛しのローズマリー』『メリーに首ったけ』
出演:ヴィゴ・モーテンセン『イースタン・プロミス』、
マハーシャラ・アリ『ムーンライト』
原題:GREEN BOOK/2018年/アメリカ/130分
DJAIKO62
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天国でまた会おう See you up there Au Revoir Là-Haut
映画DJのDJAIKO62です。最近はインスタで感想をあげることが多いのですが、こちらの更新もちょいちょいやっていきたいなぁと。年始からまたちょっとずつですが試写会通いも復活させましたよ。
2019年3月1日に日本公開となるフランス映画「天国でまた会おう」を見てきました。
ノスタルジックな雰囲気のチラシに魅かれたのがきっかけです。
フランス映画と言えば「置いてけぼりになるエンディング」もあるあるですが、この映画に関しては「ほどよくゆだねられた感」において心地よさのほうが勝っていました。
2018年のセザール賞を席捲した話題作。
脚色賞、監督賞、撮影賞、衣装デザイン賞、そして美術賞を受賞した本作のもとになったのはピエール・ルメートルの原作「天国でまた会おう」。監督・主演のアルベール・デュポンテルと共同で脚本も担当しています。
ストーリー
第一次世界大戦終結のころ。主人公でもある中年兵アルベールは、上官のプラデル中尉が戦争を続けたいがために働いた悪事に気づいたことから、口封じのために生き埋めにされてしまいます。ギリギリのところで若き兵士エドゥアールに救い出されるのですが、その瞬間爆撃に吹き飛ばされエドゥアールは顔の半分を失う重傷をおってしまいます。
「都会の病院に移れば手立てはあるはず」とパリの病院へ移送される際に、エドゥアールから「家族には会いたくない、帰りたくない」と訴えられたアルベールはエドゥアールの戦死を偽装、家族にも友人として死を伝えます。
かつてエドゥアールはアーティストを目指していたのですが、大企業を束ねる父は認めず、優しかった母も幼いころに亡くなり、唯一の味方でもあった姉のマドレーヌにすら会う気力を失ってのことでした。
戦後、帰還兵には冷たい世の中、エドゥアールをかくまうアルベールの生活はギリギリです。そんな中、2人の前に少女が現れ、エドゥアールの傷ついた心は少しずつ回復、芸術的なマスクを作るまでになります。
そのうち「こんな生活はこりごりだ」と戦没者の記念碑詐欺を思いつき、アルベールに協力を申し出ます。国を相手にひと儲け、というわけです。
はたしてこの壮大な計画は2人と少女の思い描く通りに進むのか?見届けることとなります。
感想
壮大なようでいて、バレバレじゃん?って感じもありながら、それでも「大いに騙されてしまう」人の気持ちも少しわかるようで、切なさもありました。「天国でまた会おう」は誰から誰へのメッセージなのか、いろんな解釈ができるな、よくできているなと感心もしました。
やはり画面がきれいだな、というのも印象的で。マスクとか室内のインテリア、ドレスもそう。細部にまでこだわりが感じられた作品でした。アート感度の高さを自負する方にもおすすめの作品です。
予告編はこちら!
公式サイトであれこれチェック!
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2019年3月1日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
コピーライト:© 2017 STADENN PROD. – MANCHESTER FILMS – GAUMONT – France 2 CINEMA ©Jérôme Prébois / ADCB Films
© 2017 STADENN PROD. – MANCHESTER FILMS – GAUMONT – France 2 CINEMA
・正式な申請をして画像をお借りしています。文章を含めた無断転載、転用、直リンクへはお断りします。
【監督】アルベール・デュポンテル
【脚本】アルベール・デュポンテル、ピエール・ルメートル
【出演】ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート『BPM ビート・パー・ミニット』、アルベール・デュポンテル『ロング・エンゲージメント』、ロラン・ラフィット『エル ELLE』、ニエル・アレストリュプ『真夜中のピアニスト』、エミリー・ドゥケンヌ『ロゼッタ』、メラニー・ティエリー『ザ・ダンサー』
DJAIKO62
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